目的語に重点を置いて受動態で書くこと

インドネシアにこれから長期滞在する予定の方には、最初は語学学校でキチンとカリキュラムに沿った勉強をすることをお勧めします。

というのは最初に基礎をキチンと勉強しないと滞在年数が長くなればなるほど

学校で勉強しなくても夜のブロックMで勉強すれば十分さ

というようなつまらない意地が出てしまい、そのうちインドネシア語能力が伸び悩み、それがコンプレックスになってしまう、それが今の僕です。

経験上ですがインドネシアに来て

インドネシア人
インドネシア語上手ですねー

と褒められるのはせいぜい5年目までで、それ以降は

インドネシア人
随分長く居るのね、その割には・・・

と口には出さずとも微妙な反応に変わってくるのが感じられます。

そんな僕が仮に「インドネシア語を書いたり話したりする際に大事だと思うことを一つだけ挙げろ」と聞かれたら迷うことなく能動態(aktif)と受動態(pasif)をキチンと使えるようにすること、と答えます。

中学の英文法で5つの基本文型を勉強したことがインドネシア語で役立つわけですが

第一文型:S+V
第二文型:S+V+C
第三文型:S+V+O
第四文型:S+V+O+O
第五文型:S+V+O+C

受動態は主語(S)と目的語(O)のある第三文型、第四文型、第五文型でのみ使用されます。

会計システムの要件定義で「発生主義会計(accrual basis )では、実際に何月に支払いをしたかに関係なく、費用は支払いの義務を被った月に認識される」という説明を英語で行なうと

In the accrual basis accounting expense are recognized in the month when you incurred the obligation to pay regardless of which month you actually paid it.

これをインドネシア語に翻訳しようとすると以下のようになります。

Di dalam accrual basis accounting, biaya diakui pada bulan yang wajib dibayar secara tertulis, terlepas dari bulan apa dibayar yang sebenarnya.(bulan apa anda bayar yang sebenarnya.)

ただし後半の「実際に何月に支払いをしたかに関係なく」の部分が英語では能動態なのに対して、インドネシア語では受動態になっています。

これは前半で主語(S)が省略され、目的語(O)である「費用(biaya)」が動詞(V)である「認識される(diakui)」という受動態で書かれる場合、後半の追加説明(修飾句)部分も、省略されている目的語(O)である「費用(biaya)」が動詞(V)である「支払われる(dibayar)」と受動態で書くことで、読み手を混乱させない目的があります。

仮にどうしても能動態で書きたいということであれば、前半も後半も一貫して能動態で書くべきだと思います。

Di dalam accrual basis accounting, anda mengakui biaya pada bulan apa anda wajib membayar secara tertulis , terlepas dari bulan apa sebenarnya anda bayar sebenarnya anda membayar biaya bulan apa.

取消線部分「terlepas dari bulan apa sebenarnya anda bayar」は日本語では「あなたが何月に支払ったかは関係なく・・・」になりますが、目的語「費用(biaya)」が省略され「あなた(anda)」は「di」に置き換わることができます。

terlepas dari bulan apa sebenarnya anda bayar

terlepas dari bulan apa sebenarnya dibayar

yangのカタマリで修飾される名詞が主語(S)に該当する場合は能動態なので「membayar」、目的語(O)である場合は「anda bayar」または「dibayar」になります。

多少間違ったことを書いている可能性ありで内容の保証はいたしませんが、日常会話ではあまり意識していなくても、いざプレゼンや翻訳作業を行なう際には、僕の経験上、能動態と受動態を強く意識せざるを得ないのがインドネシア語の大きな特徴だと思います。

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