実績の入力・修正が作業とオーダのステータスに与える影響

本記事のポイント

すべての作業は日時固定レベルと数量固定レベルを持っており、作業をマニュアルで移動させると日時固定レベルが10になるのでリスケジュールにより前後作業が引き寄せられ、また作業に実績数量を入れると日時固定レベルが40になるのでリスケジュールにより後工程作業の計画数量が実績数量で上書きされます。

生成された作業を完了させると該当作業を含むオーダが着手済みになり、作業を計画済みに戻すとオーダは未着手に戻り、オーダを完了させると該当作業すべてが完了しますが、オーダを未着手に戻しても作業実績は消えず計画済みに戻りません。

作業ステータス(計画済・指図済・実績済)

日時固定レベルは、生産管理システムの計画から指図発行、実績入力の流れに即して分けると以下の3段階になります。

計画段階「計画済」

ドラッグアンドドロップでは移動可能なのでリスケジュール結果を手修正して再度リスケジュールを行う場合に使います。資源固定はリスケジュールで同資源の中を移動し、時刻固定はリスケジュールで同時刻の中を移動し、全固定はリスケジュールで全く動きません。

  1. 計画済(日時固定レベル0):ドラッグアンドドロップでもリスケジュールでも動く
  2. 計画済で全固定(日時固定レベル10):ドラックアンドドロップでは動くがリスケジュールでは動かない。

製造指図出力段階「指示済」または「確定」

製造指図を出してから実績がフィードバックされるまでのラグは、指示を出した作業のステータスを「指示済み」や「確定」とすることで、実績に関係なく計画基準日時を配置できます。

ただしこれをやると、実績が上がってこなかったものが、見なし実績で過去に割りついたままになってしまうので、そういった作業は定期的にチェックする必要があります。

  1. 指示済み(日時固定レベル20):ドラッグアンドドロップでも全く動かない
  2. 確定(日時固定レベル30):ドラッグアンドドロップでも全く動かない

製造実績段階「着手済」または「完了」

ドラッグアンドドロップでもリスケジュールでも動かない。

  1. 着手済み(日時固定レベル40):実績開始日時、実績数量
  2. 完了(日時固定レベル50):実績終了日時を入れる

オーダステータス

オーダテーブルからのステータスの変更は「未着手」と「完了」のみ可能であり、オーダに属する作業に実績が入ると「着手済み」になり、全作業手順が完了すると「完了」になります。

オーダは作業手順に分解されますが、オーダテーブル上からはどの作業まで着手済みなのか特定できないので「着手済み」は作業テーブルからのみ設定可能です。

生産管理システムのMRPで生成された製造オーダをスケジューラーにダウンロードし、資源への作業割付を行なった後に実績を生産管理システムにアップロードする場合には、オーダ単位に実績を入れるほうが都合が良いと思います。

生産管理システムの製造指図の着手実績日、終了実績日、良品出来高数、完了ステータスに、スケジューラーのオーダテーブルの実績開始日時、実績終了日時、実績数量、ステータスをアップロードします。

数量固定レベルはオーダ内の作業全体の数量を決めます。基本的には数量固定レベルの最も大きいものを基準に前後工程の作業の数量を計算します。

作業実績数量を入れると後工程の計画数量が連動(同一オーダ内作業に限る)します。例えば、計画どおりに実績が上がらなかった場合、実績進捗率が50%でも実績終了日時が入力されるとステータスは完了になり、後工程の作業数量も変化します。

ちなみに生産管理システムのBOM構成にあわせて品目コードを工程単位に定義している場合には、数量固定レベルはスケジュールに影響しません。

作業ステータスとオーダステータスのリンク

マニュアルで変更できるオーダのステータスが「未着手」と「完了」のみであるのは、オーダから見た場合どの作業まで完了しているか判別できないからであり、作業に実績が入るとオーダーのステータスは「着手済み」変更されます。

オーダの初工程作業を「完了」させるとオーダは「着手済み」になり、最終工程作業まで完了させるとオーダは「完了」になりますが、オーダを「未着手」に戻しても作業は「完了」のままで、作業をすべて「未着手」にするとオーダも「未着手」に戻ります。

作業に実績を入れる場合

作業を完了させると該当作業を含むオーダが着手済みになり、作業を計画済みに戻すとオーダは未着手に戻ります。

オーダに実績を入れる場合

オーダを完了させると該当作業手順すべてが完了しますが、オーダを未着手に戻しても作業は計画済みに戻りません(作業実績は消えない)。