パンを選ぶときの心のトキメキを感じてもらえるか

Grand Indonesia東館のLGフロアには、在住日本人の間で非常に評判が良いパン屋さん(ベーカリーとも言う)があり、うちの嫁さんも大好きなので週に2度は仕事帰りに寄っていきます。

五感に訴えてストーリーで知覚的に体系化させる

僕が思うに、日本のパン屋とインドネシアのパン屋の最大の違いは、トレイを手に取って トング(tongs)をカチャカチャ開いたり閉じたりしながら「どれにしようかな」と選ぶときの心のトキメキの有無であり、この店ではそのトキメキがあります。

その理由ですがたぶんこういうことなんでしょう。

  1. パンにオリジナリティがある(視覚)
  2. 全てのパンが一口サイズの試食ができる(味覚・嗅覚)
  3. こんな感じで作ってみました、というストーリーが書いてある(知覚)

五感に訴えて、ストーリーで知覚的に体系化されることで「今度こそ美味いのにあたるんじゃないか」と期待させてくれるわけです。

ビニールで梱包されていると安心はするがトキメかない

で、買い物を終わって西隣に続くスーパーマーケットを突っ切って、もう1つのパン屋の店頭には、パンがビニール(インドネシア風に言うとプラスチック)で1個ずつ綺麗にパッキングされて並べてあったのですが、パッと見で清潔でいいなあとは思いましたが、例のトキメキがない。

これは店の方針なので外野がとやかく言うことではありませんが、僕の場合はパンがビニールにパックしてあると、コンビニでパンを買うような気分になってしまい、萎えるというか中折れします。

もっともパン屋でパンを買うのは美味いパンを食べたいからであり、コンビニでパンを買うのは空腹を満たすためであり、根本的に目的が違うので当たり前といえばそれまでですが、残念ながら空腹を満たすためのパンは安くないと買わないです。

何を売るかよりどうやって売るか

インドネシアには無尽蔵の人的資源がありますので、単純にインドネシア人ができないことを日本人がやり、日本人だと割に合わないことを、インドネシアの無限のリソースを利用して実現できればビジネスとして成立します。

僕は以前バリ島で家具や雑貨を売っていた当時から「何を売るかよりどうやって売るか」が重要だと考えており、パン屋に入るたびに「俺だったらこうやって売るのに・・・」と素人ながら余計なおせっかいを焼きたくなります。

モノには流行廃りがありますから、今売れているもののが来月には売れなくなったりしますが、モノの売り方を確立しておけば、流行に合わせてモノを変えれば売れ続けることになり、このパン屋でパンを選ぶときの心のトキメキは、非常に重要な示唆を与えています。

つまり「どうやって売るか」は「どうやってトキメかせるか」と同意なのかもしれません。

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