バリ島でのハイビスカスの思い出

ここ数日昔のexciteブログを整理しながらニヤニヤしておりますが、疲れているときは後ろを振り返えったほうが楽ですし、前ばかり向いて生きていたら疲れるだけなので、3歩進んで2歩下がるくらいが丁度いいんじゃないかと思っています。

インドネシアの企業では玄関口でアロワナが飼育されることはそれほど珍しくないですが、水槽の中をのんびり周回しているだけのように見えるアロワナには、実はその会社の金運という大きな使命が託されているのです。

かつてバリ島で僕も250cm水槽で平和なアロワナ混泳実現の手法について試行錯誤していましたが、それはゴールデンレッド(紅尾金龍)がもたらす金運と、ブラックアロワナが持つ悪霊退散効果を狙った打算的なものでした。他力本願ですな。

考えてみるとバリ島での仕事の思い出というものがあまりなく、自分のエネルギーの大半は犬と魚とハイビスカスに費やされていました。人生で最も働き盛りの30代の大半を、ユルユルの状態で過ごしたツケは大きく、ジャカルタに戻ってから正気を取り戻すのに2年かかりました。

bunga1

今でも僕はオンとオフの区別のない人間ですので、業務時間中に遊んでいたり、土日に仕事していたりするわけですが、仕事でひとしきり頭を使ったあとに逃避する先は、今でもバリ島在住者のブログや不動産サイトです。

観光地としてのバリ島は、古き良きのどかな南の島国的な雰囲気は薄れてしまい、国際的レジャーランドの方向にひた走っている感じがしますが、そこに住んでじっくり自分を見つめなおすには最高の島かもしれません。特にムツゴロウ王国か動物わくわくランドを築くのには非常に適した環境が整っています。

僕はインドネシアの花の中でBunga sepatu(ハイビスカス)が一番好きなので、当時は自宅に20種類以上の苗を植えて育てていました。犬にしても魚にしても、一つ手に入れるととどうしてもいろんな種類が欲しくなる性格なので、熱帯魚屋や植木屋にとっても絶好の金づるでした。

「新種のハイブリッドの苗が出来たよ。今度のは自信作だよ」なんて言われるとつい買ってしまうのですが、高い苗ほど花を咲かす前に枯らしてしまい、植木屋からは水が多すぎるだの、肥料が足りないだの、日光が足りないだと、蟻にやられただの言われ放題です。

bunga2植物って決して水道の水では満足しないようなところがあって、たっぷり水を撒いてあげてもいまいち青みが足りないというか覇気が出ないのですが、これがほんの小一時間雨が降るだけで翌日にはシャキンと元気になるのが不思議です。

言っていることが科学的でないですが、当時の水道水は井戸水(air sumur)でPH(水素イオン指数)は7-7.5という中性から弱アルカリ性という決して悪くない水だったと思います。自宅のアロワナ水槽は中和剤なしで水交換していたくらいですから。

雨水には空気中の埃などは含まれるとしても、何か特別な栄養素が含まれているということはないと思いますので、やはり考えられるのは、自宅庭の土壌またはハイビスカスとの相性は弱酸性の雨水のほうが良かったということかもしれません。

ハイビスカスは世話が疎かになると元気なくなりますが、一生懸命世話しすぎても枯れてしまう。むしろ出張で水撒き出来なかったとか、肥料やるの忘れた後に青々としていたりする。

人間と一緒でハイビスカスに「前向きにすくすく育て」とか言っても育ちませんので。