インドネシアでの会社設立と就労ビザ取得について

聞くところによると今インドネシアはいろんな意味で注目されているらしい。

まずは巨大なインドネシア国内市場。年々厚みが増している中間層の消費意欲は強いので、日本から商品を売り込もう、日本の飲食店の味でインドネシア、特にジャカルタで勝負したい、といったものです。

次に労働資源。一般論では決して勤勉とは言えない国民性だが優秀な人材は山ほど居ます。はっきり言ってインドネシア人を過小評価する傾向のある人はたぶん付き合う人を間違えているのだと思います。少なくとも僕の周りには日本人でもなかなか見たことないくらい優秀で野心家のインドネシア人がゴロゴロいます。

インドネシアで会社設立

ということで「インドネシアで一旗あげたろー」と頑張る若い日本人によく会うようになりました。彼らの熱い言葉を聞くと、最近ダレ気味マンネリ気味な自分にとって刺激となります。但し熱い情熱に燃える人は得てして資本は大きくないもので、インドネシアで会社を設立したいと考える場合はやはり「できるだけ安く」となります。ただ最低条件として熱い自分がインドネシアで仕事ができるための就労ビザが得られる条件をクリアする必要があります。

一昔前は本当に安く会社設立できたし就労ビザも比較的簡単に取れました。何せ資本金なしの有限会社(CV)で就労ビザが取れましたから。僕がバリ島で家具の輸出やってたころの会社がまさしくこのCVです。残念なことに現在ではCVでは外国人の就労ビザを取ることができなくなりました。ということで資本は少ないが情熱は誰にも負けない熱き起業家予備軍は株式会社(Perseroan Terbatas)を設立する必要があります。

PTの種類

PTには大きく分けて2種類、ローカル(ローカルPT)と外国資本投資会社(Penanaman Modal Asing)があります。PMAの場合事業規模にもよるが、もう約30億ルピア(約2.7千万円)以上の資本金が必要になる。とはいえ実際に必要になるキャッシュは25%のみ(会社法第33条)だから750jutaあれば十分ではあります。

ただ企業レベルならともかく、個人レベルでジャカルタの営業拠点として会社設立する場合の資本金としてはあまりにも大きい。となると資本金が少なくてすむローカルPTという選択肢になるわけですが、この場合授権資本金の額は一気に下がり5千万ルピア(約47万円)で会社設立可能(会社法第32条)です。この25%だから12.5jutaのキャッシュがあれば会社資本金として十分です。

昨日聞いた話ですが、外国人一人でもPMAを作る方法はあります。まず日本で株式会社を設立し、インドネシアのPMAの株主を外国人である自分と日本の法人の2人として登録する。これなら無理やりインドネシア人パートナーを見つけてトラブルの元になるリスクを避けられますね。

ところがどっこい、外国人を雇用、つまり自分の就労ビザを自分の会社で取るには5億1ルピア以上(約470万円)の払込資本金(必要なキャッシュは25%の117万円くらい)が必要になります。つまり外国人雇用には5億1ルピアの払込資本金で取得できる会社書類を労働省に提出する。この「外国人の就労ビザを取るための会社設立条件」というハードルが結構高くなりました。但しこの金額は会社設立代行会社によっては交渉によって270万円くらいまで下がる場合もあるそうです。

インドネシアはこのように「交渉」でなんとかなってしまうケースが結構ありますが、やはり法的に問題があるものをその場しのぎでクリアしている感は否めず、ある日突然イミグレの調査で突っ込まれ、結局余計高くつくということもありえるので、このあたりはやはり自己責任になります。

基本的にローカルPT(インドネシア資本の会社)は外資ほど職務内容に制限はないようですが、外国人が就任できる職種も規定が進んでいる。要は「インドネシアで働いてもいいけどインドネシア人の雇用機会を奪うようなことはしないでね」「インドネシアで仕事をするのなら金を落としてね」ということですね。

VISAの種類

インドネシアのVISAについては、ブログの就労ビザ取得とパスポート更新に経験も踏まえて記述していますので、くれぐれも僕のように空港イミグレで別室送りにならないようお気をつけください。

VISAの種類はインデックス番号で細分化されており分かり難いですが、僕の頭の中ではVOA(Visa On Arrival)・ビジネスビザ・KITASビザ・その他に大別しており、それぞれインドネシアでの活動内容・期間・入出国回数の制限が異なっています。

VOA (Index 213)

30日間有効が$35(2014年10月現在)で入国時にイミグレカウンターで取得する。ガルーダ航空なら機内で手続き可能。ちなみに2015年に入ってこのVOAの廃止議論が出ています。くれぐれも廃止するする詐欺で終わらないように期待していますw。

Business VISA

ミーティングはOKだが仕事はNGというグレーなビザであり、入国時にイミグレによる摘発対象になりやすいVISAである。机の上にPCを出したらアウト、工場の現場に入ったらアウトw。「イミグレの検査の際にビジネスビザの方はこの扉からお逃げください」と張り紙がある工場もありますwww。

入国時には帰国用のエアチケットが必要でこれがないとその場でエアアジアのカウンターに連れていかれシンガポール行きの片道切符を買わされることになるw。

Single VISA (Index 211) 
60日間の有効期間中の入出国は1回のみ可能で出国と同時に失効する。いやゆるVISA VKU (visa Kunjungan Usaha)である。
Multiple VISA (Index 212) 60日間の有効期間中の入出国が3回まで可能。

KITAS VISA

Working permit VISA (Index 312)
就労ビザで120日間有効期間中にインドネシア国内でKITASを取得する。
Spouse VISA (Index 317) 
配偶者ビザで120日間有効だが就労不可の、いわゆるVITAS(Visa Ijin Tinggal Terbatas)である。
Student VISA (Index 316) 学生ビザ。BIPA在籍の人はこれかな?
Silver VISA (Index 319) リアイアメントビザで55歳以上、年金の収入額等の制約がある。

インドネシアからの出国方法はMultiple Re-entry Permit、Single Re-entry Permit、EPOの3通りあります(2. インドネシアの税制から)。出国時に空港では取れないので、必ず事前に最寄のイミグレにて申請取得する必要があります。

OS(オーバーステイ)の罰金は30万ルピア/日(2014年7月現在)。僕は12日間で360万ルピア喰らったことがあります。手持ちキャッシュがなかったので入国カウンターを入った中のATMでなんとか引き出せましたw。

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