カフェでコンセント使っても盗電にならないインドネシアの懐深さ

Grand IndonesiaとKebon Kacangを挟んだ小さな川沿いは、小汚いカキリマやオジェックが集まって雑然としていますが、何故かここには色とりどりの花が咲き乱れており、花好きの僕にとってお気に入りの場所の一つです。ジャカルタの中心部でこれだけきれいに花が密集して咲いているところってあまりないんじゃないかな?

僕はスタバとKopi LuwakとJCOドーナッツが仕事場みたいなもんで、自宅アパート周辺の店舗、主なショッピングモール内の店舗、TolのRest Areaの店舗などで、コンセントのある席はだいたい把握しているのですが、昨日はGrand Indonesia地下1階のクリスピークリームで、ドーナッツとコーヒーで2時間以上粘ってしまいました。

Kebon kacang店内ガラガラだったからいいものの、小心者の僕は「電源借りるんだからそれに見合うだけのお金を落とさないといけない」というプレッシャーを一人で感じてしまい、食べたくもないドーナッツとか頼んでみたりしますが、インドネシア人はそんなこと気にもとめず、外から持ってきたピザとか食べだすツワモノすらいます。

日本ではカフェで勝手に許可なくスマホのチャージすると盗電になり、下手すると警察沙汰になるみたいですが、インドネシアではカフェやレストランで電源取るのは、空が青いのと同じくらい当たり前のことであり、日中のスタバはノートPC開いた学生やビジネスマンに占拠されて、電源確保のための椅子取りゲームが大変です。

インドネシアで盗電(Curi listrik)と呼ばれるものは、工場やビルが分電盤を改造して摘発されるというような悪質なものから、個人が電柱から勝手に電線を引こうとして感電死、とか笑えないニュースまでありますが、 盗電によるPLN(Perusahaan Listrik Negara)の年間損失額はRp. 1.5 Trilyun(1.5兆ルピア=約120億円)というとんでもない額になっています。

盗電で一番メジャーなのは、PLNから設置された10A対応のサーキットブレーカー(Miniature Circuit Breaker 略称MCB)を20A対応のものに変えて、一般的な230Vの電圧環境での電力(daya listrik)を2300Wから4600Wに倍増させ、その分メータ(kWh meter)が回らないようにジャンパー線の配線を変えて回転を遅くするという結構手が込んだやり方です。

カフェにあるコンセントをあたりまえのように使えるというのは、僕がインドネシアで仕事をする上で非常に助かっているのですが、店側からするとコンセントを設置することで客が来る一方で、コーヒー一杯で長時間粘られると回転率が落ちるというジレンマがあるはずなので、インドネシアのカフェも日本みたいに電源利用を規制するようになり、それも時代の流れとしてあきらめざるを得ない日がいずれ来るのかもしれません。

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