インドネシアでの危険な思い出

本記事のポイント

日本人が普通に生活している分には凶悪犯罪に会う可能性は極めて低いですが、スリ、置き引き、強盗等の犯罪者は日常生活のどこにでも居るのがジャカルタなので、外を歩く際にはゴルゴ13並に前後左右に常時警戒を怠らないほうがいいと思います。

犯罪は忘れたころにやってくる

先日自分の部下が電車内でスリに合いまして、リュックを20cmほどきれいに切り裂かれており、スマホは抜かれたようですが、幸いKTP(身分証明証)とかSIM(運転免許証)の入った財布は無事だったようです。

彼は同じ手口でスマホを抜かれたのがこれで2回目らしく、電車の中で油断しやすいという本人の資質を考慮しても見ごとなスリの仕事なんですが、実際のところ満員電車やバスの中やモールの人ごみの中でカミソリというのはインドネシアのスリの典型的な手口であり、昔バスの中で売上金盗まれたと泣いていたおじさんのリュックも縦方向に一線切り裂かれていました。

スリや置き引きは軽犯罪に該当すると思いますが、インドネシアでは仮にその場でドロボウが捕まった場合、周囲の人は免罪符を得たかようにボコボコに殴ってもOKみたいな風潮がありますので盗むほうも命がけであり、実際客先の工場のインドネシア人が「昨日隣に泥棒が入ったので殴り殺してやったよ」と涼しい顔で物騒なことを言うのを聞いたことがあります。

先月3月頃に日本大使館から歩道橋付近でスリの被害が出ているといった注意喚起のメールが来ていましたが、歩道橋を降りたところは意外と死角になっており、僕もインドネシアに来てすぐの頃Plaza Indonesia前の歩道橋を降りたバス停前で集団強盗にあったことがあります。

ちょうどCitiBankのATMから現金7juta引き出してポケットに詰め込んで歩道橋を上る手前のバス停で、バス待ちの人が10人ほど居るなあと思った瞬間、いきなり口を塞がれ足をすくわれ周囲に人垣を作られ、ポケットに手を伸ばして現金を抜き取ろうとしていましたが、運よく札束の上にエリクソンの携帯電話を入れてポケットから抜けないくらいパンパンにしてあったので、一銭もとられる間もなく10人全員まさに「クモの子を散らすように」という表現がぴったりなくらい逃げていきました。

現金は取られませんでしたがズボンがビリビリに破れたのと、いとも簡単にひっくり返されたことに対する屈辱感で相当落ち込みましたが、それ以降街を歩くときには「外に出れば、七人の敵がいる」というくらいの勢いで、前後左右チラチラ振り返りながら歩くという若干怪しいクセがつきました。

この事件は思い出すだけでも胸糞が悪くなりますが、強いて前向きに考えればインドネシアに来て早々に集団強盗に合ったのが幸いしてか、その後危険な目に合うことが数えるほどしかなかったと言えるかもしれません。

  1. Mangga Duaでタクシーに乗り込む際にPereman(チンピラ)に囲まれた
    タクシーに乗り込む際に縄張りとして仕切っているPeremanに5,000ルピア払うのを拒否したら、5~6人に囲まれそうになって小額紙幣数枚ばら撒いて逃げました。
  2. Tanah Abangの按摩屋でPeremanどうしの抗争に巻き込まれる
    投石合戦という原始的な戦いに巻き込まれて、飛び交う石がガラス窓を粉々に破壊する様子に生きた心地はしませんでした。
  3. Atma Jaya大学付近の学生デモ見物中に軍が発砲
    1998年に学生が数人犠牲になった有名な事件で、間近で銃声を聞いたのは初めてだったのでノートPCで頭を隠してビルの後ろに逃げ込みました。
  4. Bali島Sanurのブティックで解雇した従業員の親戚一同に殴りこみをかけられた時
    刺されてもいいようにシャツの中に雑誌を入れて、足元に洋服陳列用の鉄パイプ隠してましたが、リアルで一番怖かったのがこれかも。

お手伝いに仕入代金7juta盗まれたとか、部屋に入れた女の子に色仕掛けで20万ルピアほど盗まれたとか、カーゴ業者にだまされて他人の船代まとめて払わされたとかの詐欺や軽犯罪であれば、これまでに何度経験したか数知れませんが、長年インドネシアに居ながら身の危険を感じる事件が数えるほどしかなく、しかも全部自業自得というのはある意味ラッキーだったと言えるのかもしれません。