所得税申請用e-filingと所得税支払用e-bllingというオンラインシステム

本記事のポイント

KPP(Kantor Pelayanan Pajak 税務署)でEFIN(識別番号)を申請して、郵送されてきたEFINとNPWPにてDJP Online利用のパスワードを生成して、はじめてe-filingで所得税申告が利用できます。

税務署から送られてきた請求書の支払いは、SSEやDJP Online上のe-billingにてKode Billingを取得したのちに、ATMやインターネットバンキングで支払い可能です。

KTPとNPWP

2012年から4年間放ったらかしにしていた嫁さんのSPT tahunan PPh OP(Surat Pemberitahuan Tahunan Pajak Penghasilan Orang Pribadi 個人所得税申請)を清算するために、先週クニンガンのKPP(Kantor Pelayanan Pajak 税務署)に行ってきましたが、NPWP(Nomor Pokok Wajib Pajak 納税者番号)のカード住所が前のアパートになっていたので、カードの再発行手続きからやり直しです。

インドネシア人のKTP(Kartu Tanda Penduduk 住民登録証)は、以前は有効期限が5年でしたが、2016年現在のe-KTPの有効期限(Berlaku Hingga)の欄には「SEUMUR HIDUP(生きてる限り)」と記載され、完全にNIK(Nomor Induk Kependudukan 人口識別番号)ベースで管理されています。

pajak
e-filingやe-billingの説明書

本来KTPは「住民登録証」なので、カードに住所が記載してある以上、引っ越したら新住所のKantor Kelurahan(町役場)で再発行してもらうのが筋だと思うのですが、実際には引っ越すたびにいちいち面倒くさい再発行の手続きをする人は稀のようです。

だったらなおさらNPWPカードも納税者番号で管理されているので、住所変更も何もないだろうとは思うのですが、NPWPカードにも何故か住所が記載されており、税務署からのお知らせ等がこの住所に送られるため、再発行が必要とのこと。

嫁さんのNPWPカードは来週出来上がるようなので、来週までに2012年から2015年分のSPTフォーム1770(1年分が14枚つづり)を記載して持参し、手続きを完了させることになりますが、2016年度分の申告、つまり2017年3月に行う申告時にはe-filingで申請して、e-billingで支払いを済ませることができそうです。

e-filingを利用するための識別番号EFIN(Electronic Filing Identification Number)

間違いやすい言葉でe-SPT(elektronik Surat Pemberitahuan)がありますが、これはDJP(Direktorat Jenderal Pajak インドネシア国税総局)が提供する所得税申請書作成アプリで、これまで紙のSPTの専用フォームに記載していたものが、e-SPTで生成したファイル形式で提出できるものであり、オンラインシステムであるe-filingとは別物です。

EFINはWP(Wajib Pajak 納税者)がe-Filingを利用するためにDJPから発行してもらう識別番号であり、残念ながらこれはオンラインでは取得できないので所轄のKPPにて申請することになり、これをもってe-filingを利用するDJP Onlineを利用することができます。

このEFINは税務署から納税者の登録住所に郵送されるのですが、前に住んでいたクニンガンのアパートの19階から28階に引っ越したタイミングに重なったドサクサで、郵送されたはずのEFIN通知が届かず、うちの嫁さんはEFINの存在を知らずにDJP Onlineにアクセスしようとしてここでつまづいたようです。

オンライン所得税申請システムe-filing

e-filingはNPWPとEFINでもってDJP Onlineのサイトにてのログイン用パスワードを生成し、NPWPとパスワードにてログインします。

ログインすると1770(Pengusaha/wiraswasta 自営業者用)、1770S(penghasilan bruto グロスインカムが60juta以上の一般的なサラリーマン用)、1770SS(penghasilan brutoが60juta以下の人用)にメニューが分かれますが、基本は紙の専用フォームで行うSPT tahunan PPHと同じ内容です。

うちの嫁さんは専業主婦なので1770SS、と思いきや1770に該当するようで、この理由はまだよく判っていませんが、Pisah Harta(財産分離所有)に該当する場合には、無条件で1770が適用されるのかもしれません。

オンライン所得税支払システムe-billing

e-billing
Kode Billing取得までの流れ

e-billingは15桁の支払いコード(Kode Billing)を生成するシステムであり、オンライン上から行うにはSSE(Surat Setoran Elektronik)のサイトやDJP Onlineから可能で、生成されたKode BillingでもってATMやインターネットバンキングから所得税の支払いを行うことになります。

専門用語がごちゃごちゃしてややこしいですが、まとめると「KPPでEFINを申請して、郵送されてきたEFINとNPWPにてDJP Online利用のパスワードを生成して、はじめてe-filingで所得税申告が利用できる。税務署から送られてきた請求書の支払いは、SSEやDJP Online上のe-billingにてKode Billingを取得したのちに、ATMやインターネットバンキングで支払い可能」といったところでしょうか。

運用の順番としては以下のようになると思います。

  1. 毎月10日までに前月分のPPN, PPH21, PPH23, PPH25, PPH4(2)の5枚分のSPT(Surat Pemberitahuan)を集計
  2. e-billingでコードを生成してATMから支払い
  3. e-filingで所得税納税済みの申告SPT Masa Pajak Penghasilan (PPh)を行う