ジャワ島で珍しいアラビカ種が栽培されるガルングン(Galunggung)のコーヒー

galunggung-eye

本記事のポイント

インドネシアのコーヒーは1600年代にオランダ軍がアラビカ種のコーヒーノキ(「アカネ科コフィア属の植物」を意味する学名に対する和名)をジャワ島に持ち込んでプランテーション栽培させたのが始まりと言われていますが、さび病の被害が広がるにつれて耐性の強いロブスタ種(カネフォーラ種)に切り替えられていき、現在ではインドネシアのコーヒー生産の90%はロブスタ種になってしまいました。

苦味強いロブスタ種のコーヒーは、アイスコーヒーのブレンド用に適しており、残りの10%のスペシャリティコーヒーとなりうるアラビカ種のコーヒーが、スマトラ島を中心にインドネシア各地で栽培されていますが、ジャワ島にも良質なアラビカ種のコーヒー栽培農園がガルングン火山周辺に残っています。

ガルングン産コーヒーの特徴としては、コーヒー独特の香りは強くありませんが、舌に刺さるようなサラッとした触感が感じられ、飲み終わりに若干酸味を感じます。

写真はジャカルタの東、西ジャワ州タシクマラヤ(Tasikmalaya)にあるガルングン火山(Galunggung)。

西ジャワ州のスンダ人(Sundanese)とスンダ料理

ジャカルタには西ジャワのバンドゥン(Bandung)、スバン(Subang)、インドラマユ(Indramayu)、チレボン(Cirebon)などからの出稼ぎ者が多く、按摩屋やカラオケ屋に勤める女性のうち、美人でスタイルはいいけれども、若干の虚言癖のあるお姉さんがいたら高い確率で西ジャワ出身のスンダ人です(偏見)。

インドネシアではジャワ人9,000万人に次いでスンダ人は3,000万人もいるので、どうしてもジャカルタのオフィスや工場でスンダ人女性と出会う確立が高くなるわけですが、「スンダ人は色白」と言われるようにジャワ人の女性があこがれる色白の肌を持つスンダ人の女性は、バンドゥンやスカブミ(Sukabumi)など高原地帯に先祖のルーツを持つ人達限定であり、スバンやインドラマユなど平地のスンダ人女性には少し色黒のヒタムマニス(hitam manis 色黒美人)が多いようです。

海外で日本食と言えばスシとテンプラ(最近はラーメンかも)、インドネシア料理と言えばナシゴレンとかサテになるんでしょうが、インドネシアの地域名を冠したご当地料理の中で、名前から料理や店お雰囲気がパッと思い浮かぶのは、小学校高学年の組体操のピラミッド並みに小皿が積み重なった「Masakan Padang(パダン料理)」と、大小のざるに盛られた仕込み済みの魚や野菜を選んで、その場で加熱して食べさせてくれる「Masakan Sunda(スンダ料理)」が有名です。

そしてジャカルタの東160kmほど、西ジャワのタシクマラヤにあるガルングン火山は、1982年の大噴火による噴煙が、ロンドン発クアラルンプール経由オーストラリアのパース行きのブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故を引き起こし、墜落直前の危機一髪のところエンジンが回復しジャカルタのハリム空港に不時着したことで、火山灰が及ぼす飛行機への悪影響が初めて認識されたことで有名な火山となりました。

この噴火を最後に現在までガルングン火山は活動を休止しているようですが、何度も山頂付近から噴火を繰り返してきた成層火山だけあって長年に渡って蓄積されてきた火山灰層がコーヒー栽培に適した土壌を作り上げ、ジャワ島では珍しい良質なアラビカ種のコーヒーの生産地になっています。

ロブスタ種の生産が多いジャワ島で栽培されるアラビカ種のコーヒー

もともとインドネシアのコーヒーは1600年代にオランダ軍がアラビカ種のコーヒーノキをジャワ島に持ち込んでプランテーション栽培させたのが始まりと言われていますが、病気(さび病)の被害が広がるにつれて耐性の強いロブスタ種(カネフォーラ種)に切り替えられていき、現在ではインドネシアのコーヒー生産の90%はロブスタ種になってしまいました。

ロブスタ種のコーヒーはコーヒーの味である苦味強いので、氷が溶けるにつれて薄まっていくアイスコーヒーのブレンド用に適しており、残りの10%のスペシャリティコーヒーとなりうるアラビカ種のコーヒーが、スマトラ島を中心にインドネシア各地で栽培されていますが、ジャワ島にも良質なアラビカ種のコーヒー栽培農園がガルングン火山周辺に残っています。

ガルングン産コーヒーの特徴としては、コーヒー独特の香りは強くありませんが、舌に刺さるようなサラッとした触感が感じられ、カップ1杯の飲み終わり頃に心地良い程度の酸味を感じはじめます。

  • 風味の傾向
    1. 香り ★
    2. 苦み ★★
    3. 酸み ★★
    4. コク ★★
    5. 甘み ★

コーヒーノキ(コーヒーの木)は「アカネ科コフィア属の植物」を意味する学名に対する和名であり、今飲んでいるコーヒーの豆が採れる植物全般を日本語で表現するときはこのカタカタ和名で表現します。