大統領選挙で考えたギャップにハマるということ。

本記事のポイント

ギャップにキュンとするというのは人間の本能みたいなもので、ジョコウィの私利私欲のない素朴なおじさん像と、その実強力なリーダーシップを発揮する実務派という内面が、一見普通の人だが実はスゴイというギャップ好きのインドネシア人に大ウケして、大衆は一種の集団催眠状態にあるようです。

圧倒的なジョコウィ人気

明日はKPUからの大統領選挙結果について公式発表があります。KPU前は僕の朝の通勤路ですが明日は通行止めになるようです。さっき近くを通りましたがTV局の中継車がたくさん横付けされていました。

今日の昼は客先に向かう車中で運ちゃんからジョコウィが如何にすばらしいかとプラボゥ氏如何に邪悪かを小一時間聞かされて疲れました。車中では寝たいのに・・・。

あんまりジョコウィを押すのでちょっと辟易して「メガワティの傀儡政権になるんじゃないの?」「プラボゥ陣営は強力だから野党に回られると厄介なので懐柔しておいたほうがいいんじゃないの?」とか突いてみましたが、もう待ってましたとばかりに3倍返しで反撃されました。

断食中で口の中カラカラにも関わらず唾を飛ばしながら熱弁を振るってくれましたが、要約すると「ジョコウィの支持者は政党にあらず民衆にあり」ということのようです。ジョコウィは閣僚には実務派のみを招聘し党利党略は一切関せず、ということのようですが、そんなに信じちゃってもいいんですかねえ?小泉さんは「政治は権力闘争だ」って言ってましたけど。。。

ちなみに僕が現在まで足掛け8年は住んでいるTaman Rasunaアパートはバークリー系だし、会社のオフィスビルはゴルカル系なので、ジョコウィ大統領になったら一応僕は公私共々完全に抵抗勢力側の施設に身を委ねた(おおげさ)状態になります。

プラボゥ陣営は今回の選挙でかなりお金を使ったようなので、選挙に勝ったらバークリー側もあの手この手でBalik modal(元手の回収)して不動産開発事業の中核であるRasuna Epicentrum Superblockへの投資を活発化する思うけど、負けたら管理サービスの質が落ちるんじゃなかろうか、などとジョコウィ大統領待望論一色の中、一人下衆な心配をしています。

アパートに隣接するEpicentrum Walkはマネージメントオフィスの不手際でテナントがなかなか入らず閑散とした状態ですが、今回の選挙結果が更なる痛手になると思います。

ジョコウィ人気の本質はギャップにあり

今ジョコウィの地元である中部ジャワのSoloをシステム導入プロジェクトのため定期訪問しているのですが、この人本当に悪い噂を聞かないです。いろいろ評判を聞きますが要約すると以下2点

  1. 私利私欲のない素朴なおじさん
  2. その実強力なリーダーシップを発揮する実務派

日本人もそうかもしれませんが、インドネシア人もこの「一見普通の人だが実はスゴイ」というギャップが好きです。ジョコウィ評として真っ先に取り上げられるのは「汚職に無縁の精錬潔白さ」だと思いますが、僕が思うに「実はスゴイ人」というギャップこそが一般大衆を魅了し、誤解を恐れず言えば一種の集団催眠状態にしているんじゃないかと思っています。

「脱いだらスゴイ」「ちょいワル親父」とかギャップにキュンとするというのは人間の本能みたいなもので、これこそが現在のジョコウィ人気の本質なんじゃないかと思っています。