コーヒーをもっと楽しくもっと美味しく

自分にとってのスペシャリティコーヒーとは

日本に居ようがインドネシアに居ようがアフリカに居ようが、コーヒーを美味しく飲みたいと考えれば、以下のような「コーヒー」というキーワードで関連情報が知りたくなるかもしれません。

  1. コーヒーの種類
  2. 生産地
  3. 焼き方・挽き方・淹れ方
  4. 淹れるための機器

そしてたまたまインドネシアに縁がある人にとっては、「コーヒー」と「インドネシア」というキーワードでの関連情報に興味が出てくると思います。

  1. インドネシアのコーヒーの産地
  2. インドネシアでコーヒーが栽培され飲まれるまでの歴史
  3. 現在のインドネシアのコーヒー生産・消費・輸出に関連する時事問題

地理的にはインドネシアは北回帰線と南回帰線をはさむコーヒーベルトに位置するコーヒー栽培に適した国で、各地のコーヒーの味は品種はもちろん気候や土地によって変わってきます。

歴史的にはインドネシアは1602年の東インド会社の進出を契機にオランダの植民地支配が300年以上続き、その間アラビカ種のコーヒーが持ち込まれ、気候のいい高原地帯で栽培が開始されました。

時事的には現在インドネシアは世界第4位のコーヒー生産国であり、その生産の70%がスマトラ島で生産されており、全体の90%がロブスタ種でスペシャリティコーヒーの対象候補となるアラビカ種は10%しかありません。

栽培から流通までのプロセスにおいて一貫して高い品質の管理を受けることによって提供され、厳正なカッピングによる基準をクリアしたものがスペシャリティーコーヒーと呼ばれるようになって久しいですが、自分にとっての「特別なコーヒー」とは他人の評価ではなく、自分が「もっと楽しくもっと美味しく」飲めるコーヒーです。

高品質のコーヒーを飲みたければ有名なカフェに行くか、評価の高い豆を自分で淹れるかすればいいわけですが、そこにインドネシアの地理や歴史、時事問題など周辺情報や背景についての知識があれば、「この一杯のコーヒーが出来るまで」について想像を巡らせながら「もっと楽しく」飲めんじゃないでしょうか?

インドネシアのコーヒーをもっと楽しくもっと美味しく飲むためには

仮に全く同じ産地で同じ時期に同じ条件でコーヒーチェリー(コーヒーの実)が収穫され、同じ条件で洗浄、選別、精製された生豆を、この場で焼いて挽いて淹れれば同じ風味・香味・味のコーヒーを飲むことができます。

しかし私たち最終消費者がコーヒー飲むまでには以下のような長い道のりがあります。

  1. コーヒーチェリーから生豆に精製⇒工場管理者の仕事
  2. 生豆の保存期間と保存環境⇒バイヤーの仕事
  3. 焙煎のされ方、焙煎後の保存期間と保存期間⇒焙煎士の仕事
  4. 粉砕(挽き方)・淹れ方⇒バリスタの仕事
  5. 淹れる⇒バリスタまたは消費者の仕事

バイヤーの豆を選ぶ能力と焙煎士の焼く技術とバリスタの能力が安定していれば「同じカフェで同じコーヒーを注文しても味が微妙に違う」ということは発生しませんし、仮にバイヤーの選んだ豆の品質にムラがあっても、焙煎具合で調整できる可能性があり、焙煎具合にムラがあっても挽き方や淹れ方でリカバーできるかもしれません。

このようにコーヒーカップに注がれてテーブルに置かれるまでの過程の仕事は別々の人が行うわけですから、コーヒーの風味の傾向を産地によって分類しようとした場合には、この過程についてこだわりすぎると話が進みませんので、ちゃんとしたシングルオリジンの豆を買って自分で淹れるか、信頼できるカフェのバリスタやバイヤーを信じて飲むかして、「この産地のコーヒーは深いコクの中にも微妙な甘味が感じられる傾向があるなあ」と評価するしかないわけです。

自分の場合は「インドネシアのコーヒーをもっと楽しくもっと美味しく」飲むために

  1. 産地ごとの風味の傾向を知り
  2. その風味の傾向が生み出される風土の地理的特性を知り
  3. どのような歴史を経て現在のように流通するようになったか

これらについてジャカルタのカフェでコーヒーを飲みながら、または自宅でコーヒーを淹れながら、気楽に思いを巡らせていきたいと思います。

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