Komisi(口銭)とMarkup(上乗せ)とKorupsi(汚職)の違い

KKNといえばKorupsi(汚職)とKolusi(談合)とNepotisme(縁故主義)の頭文字をとったもので、在住日本人が最初に耳にするインドネシア語ベスト100くらいには入るネガティブな単語ですが、これは本来のKKNが意味するところのKuliah Kerja Nyata(学生インターン仕事)を自虐的にひねった短縮語です。

Komisi(口銭)とMarkup(上乗せ)の違い

先日10年前に購入したマンガドゥアにKIOSを、付き合いのあるエージェントを通して売却したのですが、エージェントのモチベーションを高めるために以下のような依頼の仕方をしました。

自分にはXXjutaネットで入ればいいので、あなたはいくらで売ってもOKですよ

通常は不動産エージェントは売却額の5%がwajar(標準・フェア)なコミッションとされていますが、彼女は僕の希望価格XXjutaに対して5%のコミッションに加えて、さらに8%ほどのマークアップを加えた金額で購入者とDeal(合意)していました。

要は彼女は原価に対して13%利益を乗せて購入者に販売したわけですが、購入者は購入価格に何%が上乗せされているか知らないのは普通のことですし、売買取引契約書にはキチンとXXjutaと正しく記載されているので、取引の中でグレーな部分はありません。

結局はモール内の商業用区画の売却に際してのコミッションについての規定が、どこまで明確で拘束力のあるものなのかによって、彼女がマークアップした8%の白黒が分かれると思いますが、売買契約書に正しく記載されているグロス金額を、どのようなテクニックで処理するのかが気になるところです。

コミッションは取引前にお互いがパーセンテージについて合意があるもので、マークアップは事前合意のない上乗せになりますが、コミッションについての規定が明確でなく、購入者にコミッションのパーセンテージを開示する義務がない以上、マークアップが違法であるとは言えないはずです。

Markup(上乗せ)とKorupsi(汚職)の違い

今話題になっている築地市場の豊洲移転問題で、市場建設を担当したゼネコンがwajarな金額よりも法外に高い金額で落札していたとしても、これ自体をKorupsiと判断することは法的に難しいと思いますが、落札するに当たっての謝礼としてゼネコンから東京都議にお金が渡っていれば、まごうことなきKorupsiになります。

原価にMarkup(上乗せ)して販売するのが商売とすれば、SAMSAT(Sistem Administrasi Manunggal Satu Atap 運転免許証SIMや車両証明書STNKなどを発行する場所)前で客引きする運転免許取得代行エージェントが、正規の費用にMarkupした金額をお客に提示するのは違法ではありませんが、エージェントが手続きを簡素化するために、SAMSAT職員(交通警察)に謝礼を渡すのは、まばゆいばかりの光を放つKorupsiになります。

ただしエージェントに手続きの簡素化を依頼する場合、客本人が裏でお金が動いていることを知らないというのは無理があるので、本来依頼であるお客も何らかの罪に問われる可能性があります。

先日嫁さんのKTP更新のためにkantor kelurahan(町役場)に行ったのですが、以前と違ってエージェントの姿もなく、「職員へのお金の授与NO!」のポスターがデカデカと貼ってあったのを見て、インドネシアも少しずつクリーンな方向に変わりつつあることを感じました。

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