生産スケジュールにおけるオーダ間の紐付けとは?

製造指図と投入予定

生産管理システムのMRPで所要量展開を行なうことにより製造オーダと購買オーダが生成され、材料や仕掛品の在庫を引当てた上で不足分の補充オーダを生成し、オーダから指図を発行しますが、計画外で直接実績を上げる場合もシステム内で製造指図が生成されます。

そして製造指図に対して製造実績が1対N(分割実績の場合)で指図NOで紐付きユニークな製造実績NOが付番され、1つの製造実績NOに対して良品と不良品の出来高が生成され、作業実績は製造出来高に対して1対Nで製造実績NOで紐付きます。
mcframe

スケジューラーのオーダ間の紐付き

MRPの所要量展開で製造オーダと購買オーダが生成されるのはスケジューラーでも同じですが、オーダは入力指図・使用指図・出力指図から構成される作業を生成し、同一オーダ内であれば自工程作業の出力指図と後工程作業の入力指図を紐付け、オーダ間の紐付きであれば自オーダの最終工程の出力指図と後オーダの初工程の入力指図を紐付けます。

これはスケジューラー特有の「オーダに順番を付けて並べる=オーダ同士を紐付けて資源に割り付ける」という機能を実現するためのもので、オーダ(MPS)からオーダリストを生成し、オーダリストから作業リストを生成し、オーダ納期のFIFOで紐付けを行ないますが、材料在庫のあるオーダから先に紐付けて割り付けるなど、紐付けを行なう際のソート式を記述することによって順番を操作することも可能です。

オーダ間の紐付けが行なわれるタイミング

schedulingcommand
スケジューリングロジックの大まかな流れは以下の2通りありますが、この中でオーダ間の紐付けは「オーダ展開」と「オーダ割付/紐付け」で2回行なわれます。

  1. オーダ収集⇒オーダ絞込⇒割付解除⇒オーダ展開⇒オーダ割付/紐付け
    • オーダテーブルからオーダを収集し親の計画パラメタにオーダリスト生成
    • 作業を生成し親の計画パラメタに作業リストを生成
  2. 作業収集⇒作業絞込⇒割付解除⇒オーダ割付/紐付け
    • 作業テーブルから作業を収集し親の計画パラメタに作業リストを生成

これは製造BOMにある在庫MINを考慮したスケジュールを作成する場合に、在庫MINを参照するのがオーダ割付/紐付け時であることから

  1. オーダ展開時にオーダの紐付け(原料の過不足はこの時点判明する)
  2. オーダ割付/紐付け時に製造BOMの在庫MINを参照して紐付け直し

という2段階の処理ロジックだからです。

紐付けオブジェクトテーブルと作業テーブル

このようにリスケジュールの結果として生成されるオーダは、紐付けオブジェクトクラスによって作業同士の紐付きに、さらに出力指図と入力指図の紐付きとして、紐付けオブジェクトテーブル(Peg table)という形に実体化されています。

オーダ展開の中では

  1. オーダから作業(入力指図と出力指図)を生成
  2. 紐付オブジェクトで紐付け

という順番で処理が実行されますが、これは品目ごとに作業入力指図と作業出力指図のリストを用意し、そのリストをソートして、前から紐付けていきます。

品目クラスの「紐付け時作業入力指図ソート式」「紐付け時作業出力指図ソート式」は、このリストのソート方法を指定するものであり、オーダの納期のFIFOで行なわれる紐付け順番を変更できます。

紐付けオブジェクトテーブルは作業出力指図と作業入力指図のマッピングの集合体であり、オーダごとに1対Nに紐付く材料や仕掛品を参照するのに適していますが、作業テーブルは作業使用指図により割付られた資源ごとに作業を集計するのに適しています。

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