ジャカルタでの噂話の信憑性

本記事のポイント

日本人がインドネシア人から精度の低い噂話を、間違った理解に元づいて論評を加え、推論まで立てて次に流すので、話が複雑骨折してとんでもない方向に行ってしまい非常に始末が悪い。

人間は皆、長所と短所があって長所だけを見てあげて短所に目をつむって上げれば、誰とでもいい関係を築いていけるわけで、ガセネタや悪意のない嘘はそれほど重要なことではありませんが、情報の信憑性を測る指標として、話す人が誰か、誰からの情報か、どんな場で聞いた話かが重要です。

情報の信憑性が極めて低いインドネシアの日本人社会

常々思うんですが、ジャカルタでは噂話の信憑性が非常に低いと思います。要はガセネタ率が非常に高い。

だから僕の場合、日本人からの噂話は平均して2割引き、人によっては5割引きで聞いています。これ半分は嘘ってことじゃないの。最悪なのはインドネシア人からの精度の低い噂話を日本人が聞いて本当のように話すもんだから、情報の信憑性がますます落ちます。

間違った事実認識を元に論評を加え、推論まで立てて次に流すので話がとんでもない方向に行ってしまい非常に始末が悪い。ガセネタが多すぎて、人の話は眉に唾をつけて聞くのが習慣になってしまったため、非常に疑り深い性格になってしまいました。

自分はこれでも昔はもっと素直に物事に感動できる人間でした。だからプロレスはショーだと言うクラスメートと喧嘩したり、多国籍企業の収奪論とかにハマって「闘争だー」と危ないことを啓蒙したりしてたんですが。

日本人ですらこれなんだからインドネシア人からの噂話はもっと酷い。僕の部下にはこいつ7割は作っているんじゃないかと思われるツワモノが居ます。

僕の主観ですが、話の信憑性の低い人間は簡単に嘘をつきますし、しかもおしゃべりです。先日なんかは僕が客先であるA社でミーティングしている最中にBBメッセンジャーで

部下
今A社に居るんですけどトラブル対応に手間取っているので今日はB社に行けずごめんなさい

と送って来やがった。よっぽど

俺今A社に居るんだけど・・・

って返信してやろうかと思いましたが、まあ金曜だし早く帰りたいんだろうし、今回は別の案件で償ってもらうことにしました。

情報の信憑性の測り方

人間は皆、長所と短所があって長所だけを見てあげて短所に目をつむって上げれば、誰とでもいい関係を築いていけるんだと思うんですが、僕にとってはこういう「ガセネタ」や「悪意のない嘘」はそれほど重要なことではありません。

そもそも僕自身も気づかないうちに結構ガセネタ流していることあると思います。「お前は思い込みで判断を下す傾向がある」と言われてことあるしw。

だから情報の信憑性を判断する材料としては

  1. 話す人が誰か
    この時点で上述のとおり2割引きから7割引きまでにグループ化されています。
  2. 誰からの情報か
    この段階で7割引きの人に7割引きの人から聞いた話を聞かされた場合、もう純度100%のガセだと判断します。
  3. どんな場で聞いた話か
    酒の席での話の精度はガクッと落ちます。

人間の性格って一生の間でそれほど変わるものではないと思うのですが、僕の場合インドネシアに来てから自分の中で何か変わったことを1つ挙げろと問われた場合、「人からどう思われているかを気にしなくなった」というところかもしれません。

もともと内向的な性格で人間関係を作るのは苦手な性格なので、いつも人の顔色を伺って自分の意見を出す、みたいなところがありましたが、最近はそれがあまりなくなりました。昔は人からどう思われているかとかを結構気にする性格だったと思うのですが、今はあまり気にならない。

自己分析してみると「他人は自分をいろいろ論評することが自分にとって実害を与えることはあまりない」というのが判ってきたからです。これが芸能人だったら人気に影響するし、レストランだったら風評被害で客足が落ちたら被害甚大かもしれませんが、僕の場合はジャカルタ在住日本人の中のただの人。そもそも噂話に取り上げられるほど知名度も高くないし関心ももたれていないだろうし、とりあえず仕事に悪影響を及ぼさない程度ならどうでもいい、というドライに考えています。

僕の大好きな黒澤映画「椿三十郎」の中で、三十郎が誘拐された上代のことを

  • 自分が馬鹿だと思われていることを気にしないだけでも大物だ。

と評する場面があります。仮に僕のことを馬鹿だと思っている人がいても、その人がそれほど賢い人である確立は低いですし、仮に僕のことを嫌なヤツだと思っている人がいても、その人が他人からイイ人と思われている確立も低いと思います。こう考えると自分に関する噂話が嘘か本当かって大して重要なことだと思わなくなります。

仮に仕事で問題起こしてお客さんの間で悪い噂が広まったとしても、幸いなことに日系企業の駐在のお客さんは最大5年で入れ替わりますので、悪い噂が出たとしてもどうせそのうち薄れていくだろう、という思いもあります。