インドネシアのスマトラ島のコーヒー

スマトラ島はインドネシアのコーヒー生産の75%を占めるほどコーヒー栽培が盛んであり、なかでもコーヒー産地銘柄の3大有名どころといえばアチェガヨ(Ache Gayo)、マンデリン(Mandailing)、ランプン(Lampung)であり、焙煎の条件で味が違ってくるとはいえ、前に以下のように勝手に寸評させてもらったことがあります。

  • Aceh Gayo
    サラッっとしているがコーヒー独特のアロマが強く、多少酸味と苦味を感じる。
  • Lampung
    コーヒー独特のアロマが強く酸味控えめで多少のビターテイストを加えた感じ。
  • Mandheling
    濃厚さの中にほのかな甘みがあり、ダークチョコレート風と評されることが多い。うちの嫁さんがクリーマーとコラーゲンを入れて真っ白にして飲むのに都合がいいコーヒー。
aceh
Aceh GayoコーヒーはTakengon在住のGayo族に管理されている

西ジャカルタGrogolのもっと北にSeason Cityという日本人がまず行かない寂れたモールがありますが、その横にKedai Kopi AcehというAcehを看板に出した珍しいカフェがあり、その名のとおりEspressoもAmericano(シングルショットのEspresso入りのカップにお湯を注ぐ)もLong black(お湯入りカップにダブルショットのEspressoを入れる)も基本Aceh Gayo 80% Robusta20%というAcehベースのブレンドです。

朝食のオムレツセットを食べながらまずは通常のマシンブリューイングのKopi Aceh Rp.22,000を注文し、食べ終わってから口直しにマニュアルブリューイングのAceh Gayo Rp.33,000、そして未だ飲んだことがないSolok Rp.33,000を飲み比べてみました。

店の看板がAcehですから当然Aceh Gayoのほうが美味しかった、めでたしめでたし、で終わるだろうと思いきや、ふたを開けてみるとAceh Gayoは期待以上でも以下でもないある程度予想していた味だったのに対して、西スマトラのSolokのワインのようなフルーティーで甘酸っぱい香りが衝撃的で、今まで飲んだインドネシアのコーヒーの中で最もフルーティ、自宅でたまに淹れるエチオピアの味に近いものがあります。

Kopi Solok adalah kopi asal Sumatera yang aroma rempah keluar dari seduhan.
スパイシーなアロマがじわじわ来るスマトラ産ソロックコーヒー

という説明書きがありますが、自分的には酸味が強くフルーティーという表現のほうが近いと感じました。

Solokはスマトラの中西部、赤道ド直下の高原のシンカラック湖(Danau Singkarak)のほとりに位置するコーヒーベルト(赤道を挟んだコーヒー栽培地帯)上にあり、北スマトラのラウトタワール湖(Lake Laut Tawar)のほとりにGayo族のTakengonがあり、少し南下した同じく北スマトラのトバ湖(Danau Toba)のほとりのMandheling族の名前に由来するマンデリントバコ(トバ湖南のリントン地区で栽培されるのがリントンマンデリン)があるように、品質の高いコーヒーは標高1800m~1900mの肥沃な高原地帯と潤沢な水源の近くで生産されます。

solok-gayo
左が西スマトラSolok、右が北スマトラGayo、どっちも美味い

今回オムレツ食べながらアチェコーヒーを一杯、その後寸評(ちょっとした評価)するためにGayoとSolokのマニュアルブリューを注文したのですが、写真のとおり見た目ではどっちがどっちか判らないのでウエイトレスも右がSolokだったかな、いややっぱり左が・・・とかどうも信用できないので、結局この後追加でもう一杯Solokを追加して、朝から合計4杯シングルオリジンを飲むことになりました。

以前はインドネシア人はコーヒーには砂糖を大さじ3杯くらいぶち込んで、カップの底に分厚い層ができるくらい甘くして飲むのが一般的だと思っていましたが、最近はシングルオリジンをマニュアルブリューで飲ませるカフェが増えており、これはインドネシア人がようやく自分の国のコーヒー資源のすばらしさに気づき、経済成長のおかげでコーヒー本来の味を楽しむ余裕のある中間層が爆増していることの現れだと思います。

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