インドネシア人の技術力と日本人の営業力

最近インドネシアで起業したいという方から連絡をいただくことが多く、このブログの性質上ビジネスの内容はほぼ100%がサービス業で、中でもスマホアプリ開発やWEB開発などの開発系と、人材派遣やフリマなどの仲介系の2種類に大別されますが、いずれもインターネットをベースとしたビジネスです。

かつてのインドネシア経済発展を妨げる要因が今はチャンスになっている

インドネシアのEコマース市場は2020年までに中国、インドに次ぐアジア3位の1300億ドルまで成長していくと言われていますが、やはり人口の多さはマーケットの魅力に比例するようです。

面白いことにほんの10数年前まではインドネシアの経済発展を妨げる要因、と言われていた項目が、インドネシアの潜在力が注目されるようになった今となっては、手のひら返しでことごとくビジネスチャンスと言われているんですね。

  1. 通信インフラが未熟
    ⇒携帯キャリアによる4Gサービス競争
  2. ジャカルタの大渋滞がもたらす経済損失
    ⇒GojekやGrabやUberなどスマホアプリビジネス盛況
  3. 島嶼国(とうしょこく)ならではの移動コスト
    ⇒Tokopediaやlazadaなどオンラインショップビジネス
  4. 宅配など物流システムが未熟
    ⇒Go-SendやGrab Expressなど宅配ビジネス
  5. オンライン決済インフラが未熟
    ⇒iPaymuなどオンライン決済ビジネス

要はビジネスはタイミングが重要だということであり、これら大型スタートアップの資本が少なかれ多かれ外資に支えられていることからも判りますが、インドネシアの経済発展は外資によって支えられていると同時に、日本など他国の余剰資産(人材・金融資産など)をインドネシアが吸収してあげるという持ちつ持たれつの関係になっています。

どの市場をターゲットとするか

delicious lunch
スタバのランチセット

数年前まではオフショア開発のような日本向け案件をインドネシアでこなすビジネスをやりたい、というお問い合わせが多かったのですが、最近それがほとんどないのは度重なるUMK(Upah Minimum Kabupaten 最低賃金)アップにより、他のベトナムやタイなどの東南アジア諸国に比べて人件費が相対的に高くなってしまったからだと思います。

インドネシア現地法人向けB2B市場、または日本人向けB2C市場は、非常に景気の波を受けやすく、いまのところ比較的ブルーオーシャンでも、2017年に予測されるドイツ発欧州危機が現実のものになり、通貨危機級、リーマン級の不景気がやってくれば、一気に日本人が帰国しレッドオーシャン化する、というのは歴史が証明しています。

おそらくインドネシアで起業したいと思う人の最終目的地は、インドネシア国内向けB2B市場またはB2C市場向けだと思いますが、経済発展に伴いインドネシア人の五感は肥えていますので、かつて言われていた「現地化」「ローカライズ」とか考慮するよりも、日本品質をそのままストレートに出すようなビジネスが主流になっていくと思います。

関係ないですが、今Grand Indonesia東館のいつものスタバでランチセット食べながら書いていますが、いつのまにか館内放送がインドネシア語・英語・日本語・中国語の4カ国語になっており、たどたどしくも丁寧なお姉さんの日本語に癒されます。

インドネシア人の技術力と日本人の営業力

インドネシアでどの市場をターゲットにしようと、日本の会社として日本人がビジネスを展開する以上、技術力はインドネシア人で置き換えられても、営業力は日本人にしか務まらないというのが僕の持論です。

民間企業で働こうとする技術力のあるインドネシア人ができないことはクライアントを探すことであり、営業力のあるインドネシア人は既に個人ビジネスで成功してます。

日本人に求められるのは一にも二にも営業力であり、日系製造業が進出当初に技術者を一定期間派遣して、技術移転するのと同じような流れが、サービス業でも適用されていくと思います。

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